2023年04月03日
胃部X線検査(胃がん検診)の長所と短所を理解しましょう!
*―*―*―*―*―*―*―*―*―* 胃部X線検査の 長 所 *―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*
♥進行が速いスキルス型の胃がんは若年齢層に多い
♥胃潰瘍・ポリープ・憩室などがん以外の病変を発見できる
♥胃がんを早期に発見し治療を開始することで長期生存が期待でき、身体的・経済的な負担が少なくてすむ
*―*―*―*―*―*―*―*―*―* 胃部X線検査の 短 所 *―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*
♠1回当り小線量の放射線を被曝
♠毎年の被爆線量が累積すると、発がんリスクが増加することが医学的に否定できない
♠偽陰性・偽陽性があり、100%正しい診断ができるとは限らない
♠誤嚥などの偶発合併症がある
♠胃がんを疑う所見があれば、内視鏡で組織検査を行う病理診断が必要になる
<健康保険組合で実施する対策型胃がん検診>
※厚生労働省『職域におけるがん検診に関するマニュアル』平成30(2018)年3月発表による
検査項目 胃部X線検査または胃内視鏡検査のいずれか
対象年齢 50歳以上の者とするが、当面の間、40歳以上の者を対象に加える
受診間隔 原則として2年に1回。胃部X線検査を年1回実施可
厚生労働省の基準では39歳以下の若年層は実施対象に含まれていませんが、胃がん罹患率は男女ともに35歳頃から徐々に上がり始め、50歳代で急激に上昇していることから、当組合では、保健事業の一環として現在の補助制度を継続します。
胃がん検診の長所と短所をご理解頂いた上で、ご活用をお願いします。
上腹部痛・食思不振・急激な体重減少などの消化器症状がある方は、検診を待たずお早めに医療機関を受診して下さい
妊婦または妊娠の可能性がある方は検診を控えて下さい